Mythos 5ミュートスファイブ (Claude Mythos 5)

▼ ざっくり言うと

最上位モデルFable 5から安全の検問を外した、審査制・限定アクセスの双子です。

▼ もうちょっと詳しく

Fable 5の項で「双子がいます」と書きました。こちらがその双子です。中身はFable 5と同じモデルで、違いは安全のための検問(セーフガード)が外してあること。2026年6月9日に、Fable 5と同時に発表されました。

名前の由来は公式発表に書いてあって、Fableはラテン語のfabula、Mythosはギリシャ語のmythos、どちらも「語られるもの」という同じ意味。同じ意味の名前を別の言語で持つ双子、というネーミングです。命名担当、今回はいい仕事をしました。

ドラッグストアでたとえると、レジ横に普通に並んでいるのがFable 5、処方箋カウンターの奥にあるのがMythos 5。誰でもは買えず、米政府と相談しながら、審査を通った組織だけに段階的に開放されています(Project Glasswingという枠組み)。

▼ 何がすごいの?

検問を外してまで配る価値があるのは、もちろん能力がすごいから。発表では生命科学の実績がずらっと並んでいます。創薬のタンパク質設計では、社内の専門家の工程を約10倍加速分子生物学では、科学者に仮説を目隠しで見比べてもらったら、8割がたMythosの仮説が選ばれた。さらにゲノミクス研究を1週間ほぼ自律で進めて、Science誌に載った最新モデルを100分の1のサイズで上回るモデルを作った、というエピソードまであります。

ここまでくると「助手」というより「同僚」です。しかも徹夜を苦にしないほうの。

▼ ちょっとだけ深い話

「そんなにすごいなら全員に配ればいいのに」と思いますが、創薬に効く能力は、ウイルス設計にもそのまま効いてしまう(いわゆるデュアルユース問題)。なので検問つきのFable 5を一般向けに、検問なしのMythos 5は審査制に、という二段構えになっています。

検問の鍵は1個ずつ開けられるようになっていて、生命科学の研究者には「生物・化学の鍵だけ開けたFable 5」を配るプログラムも予定されています。また、Mythos級のモデルを使うとやりとりが30日間保存されます(AIの訓練には使わず、安全確認のためだけ。期限が来たらほぼすべて削除)。自由と引き換えに、劇薬の管理台帳に名前が載る方式です。

処方箋なしで読めるのは、この記事までです。

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